2021年選抜高校野球大会出場校予想

1月13日発表の神宮枠代替は後日追加予想→21世紀枠を4枠に増枠に決定

 

北海道

  1. 北海
  2. (補欠)旭川

優勝した北海が確実。準優勝の旭川実が補欠でここは今年も無風だ。

東北

  1. 仙台育英
  2. 柴田
  3. (補欠1位)花巻東
  4. (補欠2位)日大山形
例年は決勝に進出した2校が当確となる東北が今年は微妙となった。
勝戦が18-1と大差がつき、しかも同県対決。柴田は宮城大会準決勝でも仙台育英に2-12で大敗し、東北大会決勝と合わせて2度も仙台育英に大敗しており、さらに地域性でも不利である。
東北から一般枠で同県2校が出場したのは過去2回しかなく、決勝が同県対決になると準決勝敗退校の逆転選考も多い。仙台育英は確実だが、2枠目は準優勝の柴田と、準決勝で仙台育英に0-1と善戦した花巻東との比較になる。
しかし柴田は決勝で大敗したものの、宮城の公立校54年ぶりの決勝進出(1966年の仙台商以来)、県1位校3校(八戸学院光星・東日大昌平・日大山形)に勝利、春夏通じて甲子園初出場がかかるという点から、高野連には決勝での大敗と地域性を考慮しても柴田を落とす勇気はないと思われる。
補欠1位は花巻東、補欠2位は日大山形

関東

  1. 健大高崎
  2. 常総学院
  3. 専大松戸
  4. 東海大甲府
  5. 東海大相模
  6. (補欠1位)木更津総合
  7. (補欠2位)鎌倉学園
ベスト4に進出した4校は当確。5校目は準々決勝で唯一接戦だった東海大相模がほぼ確実。
東海大相模は東京2位の日大三との比較となる。東海大相模に勝った東海大甲府が準決勝でコールド負けしたのがマイナスとなるが、日大三は東京大会決勝で5点差で負け、試合内容もよくなかったことから東海大相模が有力と思われる。

東京

  1. 東海大菅生
  2. (補欠)日大三
優勝した東海大菅生は当確。準優勝の日大三は関東5校目の東海大相模との比較となるが、5点差での完敗は厳しく、最終枠は関東5位の東海大相模になるだろう。
ただし日大三は東京都高野連会長など数々の重鎮の母校であるとこから、政治力で関東・東京の最終枠は日大三となることも考えられる。

北信越

  1. 敦賀気比
  2. 上田西
  3. (補欠1位)関根学園
  4. (補欠2位)星稜
東北と同様に決勝戦で16-5と大差がつき微妙になった地区。2枠目は上田西と、準決勝で敦賀気比に9回2アウトから追いつかれ延長戦の末4-5でサヨナラ負けした関根学園の争いとなる。
しかし上田西は準決勝で北信越大会4季連続優勝中だった星稜に勝利していることから、東北同様決勝に進出した2校が選出されると予想する。
補欠1位は関根学園、補欠2位は星稜。

東海

  1. 中京大中京
  2. 県岐阜商
  3. (補欠1位)三重
  4. (補欠2位)岐阜第一
昨年と同一カードの決勝戦となった東海は、昨年に続いて決勝に進出した中京と県岐阜商が順当に選出されるだろう。
補欠1位は三重、補欠2位は岐阜第一。

近畿

  1. 智弁学園
  2. 大阪桐蔭
  3. 市和歌山
  4. 京都国際
  5. 神戸国際大付
  6. 天理
  7. (補欠1位)龍谷大平安
  8. (補欠2位)智弁和歌山
21世紀枠の地区推薦に続いて、近畿が今回一番難しい地区。近畿大会ベスト4の4校は当確。5枠目も兵庫1位の地域性と1点差負けという試合内容から、神戸国際大付も有力だろう。
6校目は龍谷大平安智弁和歌山、天理の3校の争いで大混戦だ。このうち準々決勝で優勝校相手にコールドを回避した学校は2008年の奈良大付を除いてすべて選ばれているという過去のデータでは平安が有利だ。だが優勝校と対戦したという理由で5・6校目に選出されたことはないので、もう少し考える必要がある。
智弁和歌山は準々決勝では2番目に僅差の2点差負けだが、県3位、負けた相手が準決勝敗退したことからほぼ絶望。
ポイントは21世紀枠の近畿推薦。もし山田が21世紀枠に選出されていたら、近畿大会初戦で山田に勝利した平安がやや有利になっていた。畝傍が選出されていたら、奈良3校目となる天理が脱落し、平安と智弁和歌山の争いとなり6校目は平安となっていただろう。だが21世紀枠の近畿推薦はそのどちらでもなく東播磨。また京都の綾部が地区推薦候補の最終3校に選ばれていたことから、近畿が一般枠に選出したい学校は平安ではないと思われる。
天理はコールド負けしたものの、準々決勝敗退4校で潜在能力はトップだ。コールド負けしたとはいえ相手が全国屈指の強豪大阪桐蔭であること、優勝した智弁学園に奈良大会で勝利していることが評価され、6校目は天理が射止めると予想。
補欠1位は龍谷大平安、補欠2位は智弁和歌山。だが21世紀枠に東播磨が選ばれた場合、神戸国際大付が選ばれない可能性もあるかもしれない。

中国

  1. 広島新庄
  2. 下関国際
  3. 鳥取城北
  4. (補欠1位)米子東
  5. (補欠2位)桜ヶ丘
決勝に進出した2校は当確。3校目は鳥取城北が有力。四国3校目の小松との比較となるが、対戦相手の広島新庄が優勝したことと地域性で鳥取城北中四国の最終枠を射止めるだろう。
補欠1位は米子東、補欠2位は桜ヶ丘。米子東と桜ヶ丘の順位は入れ替わる可能性も高い。

四国

  1. 明徳義塾
  2. 聖カタリナ
  3. (補欠1位)小松
  4. (補欠2位)鳴門
決勝に進出した2校は当確。聖カタリナは悲願の甲子園初出場が当確だ。3校目は小松が有力だが地域性と対戦相手の聖カタリナが決勝で完敗したことで厳しく、中四国の最終枠は中国の鳥取城北に行くだろう。
補欠1位は小松、補欠2位は鳴門。

九州

  1. 大崎
  2. 福岡大大濠
  3. 明豊
  4. 宮崎商
  5. (補欠1位)延岡学園
  6. (補欠2位)神村学園
ベスト4の4校が順当に選出されるだろう。補欠1位は延岡学園、補欠2位は神村学園

21世紀枠

  • (東日本)石橋
  • (西日本)東播磨
  • (3枠目)八戸西
  • (4枠目)富山北部・水橋連合
  • (東日本補欠)知内
  • (西日本補欠)具志川商
ずば抜けた本命不在の21世紀枠。そして明治神宮大会中止により空いた神宮枠が21世紀枠に回り、4枠に増枠となった。東日本と西日本から1枠ずつ、そして全体から残り2枠が選ばれる。
東日本は非常に難しいが、21世紀枠開始からすべての年で旧制中学の高校が選ばれているため、今回9地区の地区推薦で唯一旧制中学である石橋と予想。関東初の2度目の地区推薦であることもプラス。
西日本は近畿の東播磨が有力。山田が推薦されていれば今年の西日本の大本命になったところだが、その山田を抑えて近畿推薦された東播磨インパクトに欠けるが西日本で一歩リードしてると思われる。今回コロナ禍で長距離の移動が制限される中、甲子園に近い兵庫というのもプラス材料になるかもしれない。
3枠目は21世紀枠の名門・東北地区の八戸西。東北は9地区で最多の21世紀枠選出回数だが、青森は東北で唯一21世紀枠に選出されたことがない。東北最後の県の初選出はなるか。
増枠となる4枠目は最後の選出が2011年と9地区で最も遠ざかっている北信越の富山北部・水橋連合。さらに富山は選ばれれば初選出となる。初の合同チームの甲子園出場と話題性は高い。4枠となったため東西2校ずつにするのがバランスがいいが、今年の中四国・九州の面子だと東日本3・西日本1のほうがふさわしい。そこで高校野球の区分では東日本だが、フォッサマグナ・JR・NTTの区分では西日本に分類される富山を4枠目に入れることで実質東西2校ずつとバランスを取ることができる。
東日本の補欠は知内、西日本の補欠は具志川商。