今大会のポイント
一般枠と神宮枠の29校のうち、北海道の札幌第一、東北の仙台育英、盛岡大付、関東の作新学院、東海大市原望洋、前橋育英、東京の早稲田実、東海の静岡、至学館、北信越の福井工大福井、近畿の履正社、神戸国際大付、滋賀学園、大阪桐蔭、報徳学園、智弁学園、中国の宇部鴻城、四国の明徳義塾、九州の福岡大大濠、東海大福岡の20校は鉄板。
北信越、中国、四国の2校目、九州の3・4校目、近畿の神宮枠もほぼ当確と言える。
今回難航するのは関東東京の最後の枠と、中国四国の最後の枠だろう。
昨年は波乱や微妙な地区が相次いだが、今年は全国的に順当なところが多そうだ。
北海道
東北
関東
コメントは下の東京にまとめて記載
東京
今大会最も選考が難航すると思われるのがこの関東東京地区。まず関東大会決勝に進出した作新学院、東海大市原望洋、同ベスト4で県1位の前橋育英、東京大会優勝の早稲田実までは当確。本来なら関東大会ベスト4の健大高崎も当確だから今年に限っては保留である。
関東大会準々決勝では最も僅差となる1点差のサヨナラ負けであり、県1位でもあることから関東の5校目となることは確実。
ともにサヨナラ負けだが日大三の相手は神宮大会で準優勝した早稲田実であるのに対し、慶應義塾の相手は関東大会ベスト4止まりに終わり、関東大会優勝の作新学院は神宮大会初戦敗退となったことから、実力は日大三がかなり上回るだろう。
横浜に勝ち、関東大会でベスト4に進出しながら落選となる健大高崎は気の毒ではあるが、今回は関東で波乱が起きそうだ。
東海
決勝進出の2校が順当に選出されるだろう。
補欠1位は中京大中京、補欠2位は三重。三重は準決勝でコールド負けしたため、補欠2位はベスト8の多治見が選ばれる可能性もある。
近畿
(補欠1位)東山
(補欠2位)和歌山東
昨年に非常によく似た状況となった。今年は履正社が神宮枠を獲得して7枠になった。
昨年もこの状況で有力でありながら、近畿の選考委員の半数を占める和歌山出身者のゴリ推しにより、市和歌山を選出するために21世紀枠に長田が選出され、兵庫3校目となることを理由に落選する不可解選考の憂き目を見た報徳学園。だが今年こそは無事選ばれるだろう。
波乱があるとすれば有力6校がすべて私立高校であるため、公立枠として高田商が智弁学園をはねのけて選出される噂があった。だが履正社が明治神宮大会で優勝し、神宮枠を獲得したことで智弁学園の選抜出場もほぼ当確になったと言える。
補欠1位は東山、補欠2位は和歌山東。
高田商に直接対決で負けている和歌山東は本来なら選考対象外だが、昨年も猛威を震った「和歌山枠」にはやはり注意が必要だ。
中国
優勝した宇部鴻城は鉄板。準優勝の市呉は決勝で2-11の大敗(2点は最終回に記録)で当確とは言えなくなったが、今大会唯一の春夏通じての初出場ということで、ほぼ当確であるだろう。
四国
今年の四国大会は2010年と非常によく似ている。
九州
九州の出場枠が4枠になってから史上初、ベスト4が2県から2校ずつで占められる珍事となった。
準決勝でコールド決着がなかったため、例年ならベスト4の4校が普通に選ばれるところだが、今年は地域性の問題が出た。
決勝進出の福岡2校は落としようがない。
結局ベスト4の4校がすんなり選ばれ、史上初の2県2校ずつのアベック出場になりそうだ。