2019年選抜高校野球大会 出場校予想


北海道

  1. 札幌大谷
  2. 札幌第一(神宮枠)
  3. (補欠)駒大苫小牧

明治神宮大会札幌大谷が前評判を覆し優勝。神宮枠を獲得した。
優勝した札幌大谷はもちろん確実。神宮枠は準優勝の札幌第一だろう。準決勝で札幌大谷に延長戦を戦った駒大苫小牧を予想する声もあるが、決勝戦のスコアから逆転選考はほぼないだろう。

東北

  1. 八戸学院光星
  2. 盛岡大付
  3. (補欠1位)花巻東
  4. (補欠2位)古川

決勝進出の2校が順当に選出されるだろう。補欠1位は花巻東、補欠2位は古川。古川が21世紀枠に選出の場合、補欠2位は羽黒になるだろう。


関東

  1. 桐蔭学園
  2. 春日部共栄
  3. 習志野
  4. 山梨学院
  5. (補欠1位)佐野日大
  6. (補欠2位)常総学院

コメントは東京にまとめて記載

東京

  1. 国士舘
  2. 東海大菅生
  3. (補欠1位)早稲田実
  4. (補欠2位)東亜学園

例年は関東と東京の比較となる6枠目は選考が難航することが多いが、今年は稀にみる最終比較枠がすんなり決定しそうな年である。
関東大会ベスト4の4校と東京大会優勝の国士舘は確実。そして関東大会準々決勝はすべて大差がつき、東京大会決勝は1点差の接戦であったことから、最後の枠は東京大会準優勝の東海大菅生でほぼ決まりだろう。これほどまで6枠目が議論の余地がない年は珍しい。
難航しそうなのは関東の補欠校。補欠1位はギリギリコールド負けを回避し地域性で有利な佐野日大か。補欠2位は初戦敗退だが、優勝した桐蔭学園に9回までリードしていながら逆転サヨナラ負けを喫した常総学院と予想する。関東大会初戦敗退の学校は例年当落線上にもあがらないが、補欠校に選ばれた例はある。
東京2位との比較になる関東5位は佐野日大となるが、東海大菅生に勝つのはほぼ無理だろう。

  1. 星稜
  2. 啓新
  3. (補欠1位)上田西
  4. (補欠2位)東海大諏訪
優勝した星稜と準優勝の啓新が当確。ドラフト候補奥川投手を擁する星稜は選抜でも優勝候補にあげられる。明治神宮大会では決勝で惜しくも逆転負けを喫し、明治神宮大会優勝と神宮枠を逃してしまった。
星稜が神宮大会で優勝していれば神宮枠に選ばれていたと思われる補欠1位は、準決勝で啓新に逆転負けした上田西。補欠2位は東海大諏訪

東海

  1. 東邦
  2. 中京学院大中京
  3. (補欠1位)津田学園
  4. (補欠2位)中京大中京
例年なら決勝に進出した2校が順当に選出されるが、今回は決勝で津田学園が2-10で大敗したため微妙になった。
優勝した東邦は順当に選出。2校目は準優勝の津田学園と、準決勝で東邦に8回までリードしていながら惜しくも逆転サヨナラ負けした中京学院大中京の比較になる。
自分は東邦に善戦したことと県1位、昨年も当落線上にいながら惜しくも落選した実績が評価され、中京学院大中京が2校目に選ばれると予想する。
津田学園は決勝の大敗と県3位が響いて補欠1位。補欠2位は中京大中京

近畿

  1. 龍谷大平安
  2. 明石商
  3. 履正社
  4. 智弁和歌山
  5. 市和歌山
  6. 報徳学園
  7. (補欠1位)大阪桐蔭
  8. (補欠2位)天理

今年の最難関地区。例年難しい選考になることが多い近畿だが、今回は3校が拮抗していて、最大で6校が当落線の選考に絡みそうで例年以上に難航している。
準々決勝ではコールドゲームがなかったのに対し、準決勝は2試合ともコールドゲームになったことも難しくなった。
まず優勝した龍谷大平安、準優勝した明石商は確実。履正社も準決勝でコールド負けしたが対戦相手の龍谷大平安が優勝したため当確。
智弁和歌山はベスト4で例年なら当確だが、0-12の5回コールド負けが響きそうでひとまず保留。
他はベスト8の市和歌山、報徳学園大阪桐蔭福知山成美と、初戦敗退ながら優勝した龍谷大平安に善戦し県1位の天理の5校で比較される。

市和歌山は優勝した龍谷大平安に1点差のサヨナラ負けで、例年なら5枠目候補に極めて有利な位置と言えるが、今回の市和歌山は県2位なこと、初戦で実力の劣る近江兄弟社に苦戦、総合力がベスト8の中で最も劣ると思われることからそれほど有利とは言えないと思われる。
史上初の3季連続優勝を狙う大阪桐蔭は準々決勝で市和歌山に次いで僅差に終わったが、相手の智弁和歌山が準決勝で5回コールド負けの大敗を喫したことで厳しくなってしまった。
報徳学園は対戦相手の明石商が決勝に進出したことと、初戦で夏の甲子園ベスト8の近江に勝ったことが利点。難点は0-4の完封負け、県3位であることだ。
福知山成美は準々決勝で最大の0-5の完封負け。府1位だが京都大会で龍谷大平安とは対戦していない。
天理は初戦敗退だが優勝した龍谷大平安に1点差の善戦。強力打線で奈良大会を圧倒的な強さで優勝し県1位。ベスト8敗退の4校はいずれも県で2校目の選出になるのに対し、奈良は初戦で全滅し当確の学校がないため地域性で有利。


この6校をリストでまとめると
総合力:○
初戦の内容:○(格下相手だがコールド勝ち)
準々決勝の内容:◎(大阪桐蔭に勝利)
負けた相手の成績:○(準優勝)
県大会:◎(県1位)
その他:ベスト4進出も5回コールド負け

市和歌山
総合力:×(準々決勝敗退校では最弱)
初戦の内容:△(格下近江兄弟社に苦戦)
準々決勝の内容:◎(龍谷大平安にサヨナラ負け)
負けた相手の成績:◎(優勝)
県大会:△(県2位)

総合力:◎
初戦の内容:○(格下相手だがコールド勝ち)
準々決勝の内容:○(コールド回避)
負けた相手の成績:×(準決勝5回コールド負け)
県大会:○(大阪2位)
その他:甲子園3季連続優勝がかかる

総合力:
初戦の内容:◎(優勝候補の近江に勝利)
準々決勝の内容:△(完封負け)
負けた相手の成績:○(準優勝)
県大会:×(県3位)

総合力:△(かなり微妙)
初戦の内容:○(実力校神戸国際大付に勝利)
準々決勝の内容:×(0-5の完封負け)
負けた相手の成績:△(優勝校に準決勝7回コールド負け)
県大会:○(府1位、ただし龍谷大平安との対戦はなし

天理
総合力:○(打力は全国レベル)
初戦の内容:△(敗れたが龍谷大平安に善戦)
準々決勝の内容:×(不進出)
負けた相手の成績:◎(優勝)
県大会:◎(圧倒的な強さで県1位)


まず智弁和歌山は準決勝でコールド負けしたが、ベスト4で落選した学校は30年以上なくやはり選ばれるか。
一方で福知山成美の選出はほぼないだろう。準々決勝敗退4校で唯一の府県1位であるが、近畿大会優勝の龍谷大平安に勝っての府1位なら有利だったが、平安に勝利したわけではないため利点が少なく、5点差完封負けと相手の履正社が準決勝でコールド負けしたことからマイナス点ばかりで、残念ながら選ばれる理由が見当たらない。
そして天理も優勝した龍谷大平安に善戦し地域性では有利とは言え、やはり初戦敗退が響いて厳しいと思われる。

ということで市和歌山、報徳学園大阪桐蔭の3校が2つの椅子を争う展開が有力となる。その中で総合力は最も劣るが、龍谷大平安に善戦した市和歌山がわずかに5校目に近いか。
6校目が全国で一番難しい。だが21世紀枠の地区推薦に八尾が選ばれたことが影響してくる。もし八尾が最終選考の3枠に選ばれれば、大阪からの出場が3校になるため地域性で大阪桐蔭は落選濃厚になる。八尾が選出されなければ問題ないが、この点を考慮して報徳学園がわずかに可能性が高いとして6校目に予想する。

中国

  1. 広陵
  2. 米子東
  3. 市呉
  4. (補欠1位)創志学園
  5. (補欠2位)倉敷商

決勝に進出した広陵と米子東が順当に選出されるだろう。進学校の米子東は21世紀枠の候補であったが、一気に一般枠を当確にした。
3枠目は四国3枠目との比較になるが、これは21世紀枠の選考にも影響される。創志学園がコールド負けしたため3枠目は市呉が有力だが、同じ広島の広陵が当確なため地域性で不利である。
四国3枠目候補の富岡西は21世紀枠での選出も有力だ。もし富岡西が21世紀枠に選ばれなければ、中国・四国の最後の枠は富岡西になるだろう。
補欠1位は創志学園

四国

  1. 高松商
  2. 松山聖陵
  3. (富岡西 21世紀枠落選の場合)
  4. (補欠1位)高知商
  5. (補欠2位)明徳義塾

決勝に進出した2校が順当に選出。中国との比較となる3枠目は松山聖陵に善戦した富岡西が有力だが、21世紀枠で選出される可能性が高い。
富岡西が21世紀枠に選ばれた場合は、3枠目は高知商となる。だが高松商に完敗したことから、中国3枠目との比較では不利となり、補欠校に回ると予想。
補欠2位はベスト8の明徳義塾

九州

  1. 筑陽学園
  2. 明豊
  3. 大分
  4. 日章学園
  5. (補欠1位)興南
  6. (補欠2位)長崎商

ベスト4の4校が順当に選出されるだろう。ただし準決勝で明豊に完敗した日章学園と、準々決勝で筑陽学園に延長13回サヨナラ負けの興南が入れ替わる可能性が微レ存。もし日章学園がコールド負けしていたら、日章学園は落選で興南の逆転選考になっていただろう。
補欠1位は準々決勝で惜しくも延長サヨナラ負けの興南。準々決勝残り3試合はすべてコールドゲームのため補欠2位は難しいが、対戦相手の成績で長崎商と予想。

21世紀枠

(東日本)石岡一
(西日本)富岡西
(3枠目)熊本西
(補欠)釧路湖陵、八尾

東日本は好投手擁する石岡一と予想。東北は3年連続で選ばれてるため、2008年以来選出がない東京以外の関東から選ばれると予想。
西日本は富岡西が実力・成績ともに本命。ただし年明けの熊本地震の影響で、熊本西が選ばれる可能性もある。
3枠目は熊本西か。政治力で八尾も注目される。


近畿 番外編

対抗予想

  1. 龍谷大平安
  2. 明石商
  3. 履正社
  4. 智弁和歌山
  5. 市和歌山
  6. 大阪桐蔭
  7. (補欠1位)報徳学園
  8. (補欠2位)福知山成美
近畿の6枠目で、報徳学園と争うライバルになるのが大阪桐蔭。八尾が21世紀枠に選ばれず、3季連続優勝を狙う大阪桐蔭の話題性を重視されれば大阪桐蔭が最後の6枠目に滑り込むだろう。

理想

  1. 龍谷大平安
  2. 明石商
  3. 履正社
  4. 智弁和歌山
  5. 大阪桐蔭
  6. 報徳学園
  7. (補欠1位)市和歌山
  8. (補欠2位)天理
実力重視であれば大阪桐蔭報徳学園を選出するのがベスト。市和歌山は優勝した龍谷大平安に善戦したこと以外に選ばれる理由がなく、それまでの勝ち上がりを見ても総合力は低い。3年前にも出場してることから新鮮味もなく、公立枠も明石商の当確ですでに確保されている。

  1. 龍谷大平安
  2. 明石商
  3. 履正社
  4. 智弁和歌山
  5. 市和歌山
  6. 天理
  7. (補欠1位)報徳学園
  8. (補欠2位)大阪桐蔭

市和歌山、報徳学園大阪桐蔭ともにその府県の2校目となるため、地域性を考慮されて初戦敗退ながら平安に善戦した天理が逆転選考されるというパターン。

大穴

  1. 龍谷大平安
  2. 明石商
  3. 市和歌山
  4. 報徳学園
  5. 天理
  6. 履正社
  7. (補欠1位)智弁和歌山
  8. (補欠2位)大阪桐蔭
まず決勝に進出した龍谷大平安、明石商は順当に選出。次に準決勝でコールド負けした2校は後回しにされ、3枠目で準々決勝で龍谷大平安にサヨナラ負けの市和歌山が選出。
4枠目に報徳学園、5枠目の準決勝で7回コールド負けの履正社が選出され、5枠目は初戦敗退ながら龍谷大平安に善戦した天理が地域性も考慮されて選出されるというパターン。
智弁和歌山は0-12の5回コールド負けが響いてベスト4進出ながら落選。履正社もコールド負けが響いて最後の6枠目での選出に。
近畿大会ベスト4進出校の落選は1984年の近大付以来ないが、それ以来の波乱があるとしたら今年だろう。