新幹線の開業によって大幅に短縮された東京から全国への所要時間。ここでは東京から陸路での最短所要時間が2時間から7時間の75都市と7時間以上の1都市を30分ごとにグループを区切って掲載する。同じグループは東京からの距離が近い順に掲載する。
2時間~2時間半(7都市)
いわき 2時間25分
東京06:53発→(常磐線特急ひたち1号)→いわき09:18着
村上 2時間25分
上越新幹線の最速便は東京9時12分発のとき311号で、途中大宮にしか停車しない。311という東北の人にとっては不吉な列車番号だがこれが上越新幹線の最速便だ。上越新幹線の最速便を利用して新潟で羽越線の特急「いなほ3号」に乗り換えれば、東京から新潟県下越地方まで2時間30分を切ることができる。
東京09:12発→(とき311号)→新潟10:41着 10:48発→(羽越本線いなほ3号)→村上11:37着
津 2時間29分
3つ目は三重県の県庁所在地・津市。
金沢 2時間25分
北陸新幹線の最速列車は東京10時24分発のかがやき509号で、東京~金沢は2時間25分だ。
東京10:24発→(かがやき509号)→金沢12:49着
京都 2時間8分
東京06:00発→(のぞみ1号)→京都08:08着
大阪 2時間22分
2015年3月14日のダイヤ改正で、東京~新大阪間はさらに所要時間が短縮され、2時間22分となった。最速列車は東京発の一番列車、のぞみ1号である。
2時間半~3時間(8都市)
松本 2時間56分
東京からの所要時間が2時間半から3時間の都市は8都市。1つ目は長野県西信地方の主要都市・長野県松本市。
中央線の特急はほとんどが新宿発着で、東京発着は非常に少ない。今回は平日夕方の列車となった。
東京16:45発→(中央線特急あずさ41号)→松本19:41着(平日ダイヤ)
会津若松 2時間42分
石巻 2時間42分
仙台から石巻へは仙石線が有名だが、2015年に開業した東北線と仙石線の直通列車「仙石東北ライン」のほうが所要時間が短い。東北新幹線はやぶさ5号で仙台に行き、仙台で仙石東北ラインの1日1往復のみある特別快速に乗り換えて、2時間42分だ。
中津川 2時間36分
東京06:15発→(のぞみ3号)→名古屋07:50着 08:00発→(中央本線特急しなの)→中津川08:51着
奈良 2時間57分
5つ目は京都ともに修学旅行の行き先として人気の古都・奈良市。
ここでは2つのルートを掲載する。
神戸(三宮) 2時間44分
姫路 2時間56分
東京06:51発→(のぞみ7号)→姫路09:45着
青森(新青森) 2時間58分
8つ目は青森市。
3時間~3時間半(7都市)
富岡 3時間3分
東京07:53発→(常磐線特急ひたち)→富岡10:56着
敦賀 3時間5分
伊勢市 3時間13分
上記の津市でも述べたように、東京や名古屋から伊勢地方へはJRではなく近鉄のほうが所要時間が短い。
池田 3時間4分
宝塚 3時間4分
岡山 3時間9分
東京06:00発→(のぞみ1号)→岡山09:09着
福山 3時間26分
東京06:00発→(のぞみ1号)→福山09:26着
3時間半~4時間(12都市)
原ノ町(南相馬) 3時間39分
飯田 3時間54分
飯田線は速度が遅く非常に不便なため、東京から飯田へは高速バスを利用するのが便利。東京から東海道新幹線で名古屋に行き、名古屋で高速バスに乗り換えて3時間54分だ。名古屋~飯田間の高速バスには停車駅が多い便と少ない便があり、停車駅が少ない速達便なら名古屋~飯田は1時間54分。
リニア中央新幹線が開業すれば、東京~飯田間の所要時間は大幅に短縮されることが期待される。
鶴岡 3時間31分
東京から庄内地方の鶴岡へは上越新幹線の最速便「とき311号」を利用し、新潟で羽越線の特急いなほに乗り換えて3時間31分だ。ただしほとんどの列車は所要時間が4時間を越えるため、東北地方で唯一、東京からのシェアで航空機のほうが新幹線より優位に立ってる地区である。
東京09:12発→(とき311号)→新潟10:41着 10:48発→(羽越本線いなほ3号)→鶴岡12:43着
七尾 3時間44分
福井 3時間40分
5つ目は福井市。
和歌山 3時間43分
6つ目は和歌山市。
福知山 3時間44分
舞鶴 3時間56分
気仙沼 3時間49分
また仙台から高速バスを利用するルートもある。
秋田 3時間52分
10個目は秋田市。
東京から秋田へは新在直通方式の「秋田新幹線」で乗り換えなしで3時間50分ほどで行くことができる。これは新幹線と航空機がほぼ互角になる所要時間だが、秋田は冬季に航空機の欠航が多いためか、新幹線のシェアが優位に立っている。
東京06:32発→(こまち1号)→秋田10:24着
弘前 3時間41分
広島 3時間49分
12個目は中国地方最大の都市・広島市。東京~広島の所要時間は3時間49分。これは新幹線と航空機がほぼ互角になる所要時間だ。
かつては飛行機が優位に立っていたが、現在は広島空港への立地とアクセスが悪いこともあり、新幹線のシェアが6割と優位に立っている。
東京06:00発→(のぞみ1号)→広島09:49着
4時間~4時間半(9都市)
白馬 4時間2分
中央線の特急あずさの一部が白馬の先、南小谷まで乗り入れている。ただしその特急はすべて新宿始発なため、東京から新宿へは快速で移動する必要がある。新宿駅8時ちょうどのあずさ2号・・・じゃなくてあずさ5号が南小谷行きである。
東京07:40発→(中央線快速)→新宿07:54着 08:00発→(中央線特急あずさ5号)→白馬11:42着→南小谷11:59着
高山 4時間16分
東京06:00発→(のぞみ1号)→名古屋07:34着 07:43発→(高山本線特急ひだ1号)→高山10:16着
久慈 4時間10分
天橋立(宮津) 4時間25分
丸亀 4時間5分
東京07:12発→(のぞみ9号)→岡山10:25着 10:35発→(予讃線特急しおかぜ5号)→丸亀11:17着
高松 4時間11分
函館(新函館北斗) 3時間54分
7つ目は北海道南部の主要都市、本州から北海道への玄関口にもなってる函館市。
東京から新函館北斗は東北・北海道新幹線の最速列車、はやぶさ7号で3時間54分と、4時間を切っている。しかし新函館北斗駅は函館中心部から離れていて、そこから乗り換えて函館駅へ向かうと4時間14分となるため、こちらに掲載することにした。
以上の理由で東京~函館のシェアは飛行機がかなり優位に立っている。
三原 4時間8分
東京06:33発→(のぞみ5号)→福山10:04着 10:16発→(こだま843号)→三原10:41着
山口(新山口) 4時間18分
9つ目は山口市。
東京06:15発→(のぞみ3号)→新山口10:33着
4時間半~5時間(12都市)
象潟(にかほ) 4時間56分
東京06:08発→(とき301号)→新潟08:10着 08:22発→(羽越本線いなほ1号)→象潟11:04着
羽後本荘 4時間46分
宮古 4時間50分
東北新幹線で盛岡に行き、盛岡で山田線の快速リアスに乗り換えて4時間50分だ。
大湊(むつ) 4時間43分
3つ目は青森県下北半島のむつ市大湊。東北新幹線開業にともなう東北本線青森県内の第三セクター化により、大湊へ向かう大湊線はJRと直接接続しない飛び地路線となってしまったが、大湊線の列車はほとんどが八戸から発着しており、東北新幹線から1回の乗り換えで行くことができる。
大館・能代 4時間47分
鳴門 4時間44分
東京06:15発→(のぞみ3号)→新神戸08:53着 09:00発→(高速バスエディ)→高速鳴門10:59着
豊岡 4時間40分
東京09:00発→(のぞみ213号)→京都11:15着 11:25発→(山陰本線特急きのさき5号)→豊岡13:40着
熊野市 4時間59分
津山 4時間40分
東京08:12発→(のぞみ15号)→岡山11:25着 11:40発→(津山線快速ことぶき)→津山12:52着
呉 4時間34分
宇部 4時間58分
下関 4時間55分
福岡(博多) 4時間52分
12個目は九州最大の都市、日本の五大都市の1つ・福岡市。
東京~博多は新幹線では最速でも5時間近くかかる。福岡空港が都心に近く非常に便利なため、東京~福岡は飛行機のシェアが92%と圧倒的だ。
東京06:00発→(のぞみ1号)→博多10:52着
5時間~5時間半(7都市)
釜石 5時間10分
この釜石線の快速は盛岡から出ているが、盛岡まで行くよりも新花巻停車のやまびこを利用して新花巻で乗り換えたほうが速い。
東京08:48発→(やまびこ53号)→新花巻11:53着 12:18発→(釜石線快速はまゆり)→釜石13:58着
白浜 5時間7分
新宮 5時間20分
さらにその先、紀伊勝浦へは5時間41分で行くことができる。
徳島 5時間11分
東京06:15発→(のぞみ3号)→新神戸08:53着 09:00発→(高速バスエディ)→徳島11:26着
鳥取 5時間2分
5つ目は鳥取市。
長万部 5時間23分
久留米 5時間17分
7つ目は福岡県第三の都市、とんこつラーメン発祥の都市として知られる久留米市。
久留米には九州新幹線のみずほが1日数本停車する。東京から東海道新幹線新大阪止まりののぞみで新大阪に行き、新大阪で久留米停車のみずほに乗り換えて5時間17分だ。新大阪での乗り換えは階段移動を伴うため、1本前の山陽新幹線直通ののぞみに乗り、新神戸で乗り換えるという方法もある。
東京07:21発→(のぞみ205号)→新大阪09:48着 09:54発→(みずほ607号)→久留米12:38着
5時間半~6時間(4都市)
米子 5時間46分
高知 5時間56分
2つ目は高知市。
佐賀 5時間50分
3つ目は佐賀市。
熊本 5時間31分
4つ目は熊本市。
東京から熊本や鹿児島まで直通する新幹線はない。新大阪か博多で乗り換える必要があるが、博多では接続が悪いこと、のぞみよりみずほのほうが山陽新幹線内の停車駅が少ないことから、新大阪止まりののぞみに乗って新大阪で乗り換えるほうが速い。
ただし新大阪での乗り換えは階段移動を必要とするため、1本前の山陽直通ののぞみに乗り、新神戸で乗り換えれば同じホームで乗り換えられる。
九州新幹線みずほの最速列車は朝一番の始発列車か最終列車。東京から新大阪発の朝一番に乗るのは勿論不可能なため、最終列車に乗り継ぐため東京を夕方に出発する。
東京17:21発→(のぞみ245号)→新大阪19:48着 19:54発→(みずほ615号)→熊本22:52着
6時間~6時間半(6都市)
串本 6時間4分
特急くろしおは2時間に1本。時間帯によっては名古屋から関西線の特急南紀を利用するルートのほうが速いこともある。
松山 6時間3分
松江 6時間12分
浜田 6時間27分
東京06:33発→(のぞみ5号)→広島10:27着 10:40発→(高速バスいさりび号)→浜田13:00着
大分 6時間4分
5つ目は大分市。
鹿児島中央 6時間15分
6つ目は新幹線が乗り入れる最南端の都市・鹿児島市。
東京を17時21分に出発し、新大阪で最終のみずほ615号に乗り換えて6時間15分だ。東京・名古屋~鹿児島は勿論、大阪~鹿児島も飛行機のシェアのほうが高い状態だ。
東京17:21発→(のぞみ245号)→新大阪19:48着 19:54発→(みずほ615号)→鹿児島中央23:36着
6時間半~7時間(3都市)
出雲市 6時間38分
苫小牧 6時間54分
2つ目は北海道南部の市・苫小牧市。
長崎 6時間42分
3つ目は長崎市。
2022年に西九州新幹線が暫定開業し、所要時間が短縮されたが、博多から長崎まで直通で行けなくなった。そのため最低でも2回、最速ルートだと3回の乗り換えが必要になった。
東京から東海道新幹線のぞみで新大阪に行き、新大阪で山陽・九州新幹線さくらに乗り換えて新鳥栖、新鳥栖でリレーかもめに乗り換えて武雄温泉、武雄温泉で西九州新幹線かもめに乗り換える。実に3回の乗り継ぎで6時間42分だ。西九州新幹線の全線開業は佐賀県との兼ね合いにより目処が立っていない。
東京06:42発→(のぞみ201号)→新大阪09:06着 09:20発→(さくら549号)→新鳥栖12:13着 12:20発→(長崎本線リレーかもめ25号)→武雄温泉12:53着 12:56発→(西九州新幹線かもめ25号)→長崎13:24着
7時間以上
札幌 7時間44分
最後に東京から7時間以上の都市を1つ掲載する。北海道最大の都市、日本五大都市の1つ・札幌市だ。
東北・北海道新幹線で新函館北斗に行き、函館線・室蘭線の特急北斗に乗り換えて7時間44分だ。東京~札幌は航空機のシェアが97%。青函トンネルが新幹線専用になったことにより、札幌へは在来線では行けなくなった。