今大会は約20年ぶりに出場枠の再編が行われ、東北と東海が1枠ずつ増え、中国と四国が0.5枠ずつ(1枠)、21世紀枠が1枠減った。
北海道
北海道の出場枠は1枠。優勝した北海の夏春連続出場が確実。ここは逆転選考の余地がない。
東北
そのため昨年までは記念大会や神宮枠獲得時以外は決勝に進出した2校がすんなり選出と簡単だったが、今年は東北の3枠目の予想が一番難しい。
準決勝で敗れた一関学院と学法石川の比較。準決勝の試合内容では0-1の学法石川が0-4の一関学院を上回るが、県大会の順位では一関学院が1位に対し、学法石川は3位。決勝戦では一関学院に勝った青森山田が、学法石川に勝った八戸学院光星を3-0のノーヒットノーランで破った。県順位と対戦相手の成績では一関学院が有利だ。だが各雑誌では甲子園出場から20年以上遠ざかっている学法石川が有利と予想されており、それを信じることにする。
補欠1位は一関学院、補欠2位は秋田1位の金足農。
関東
ベスト4に進出した4校は当確。毎年白熱する5枠目は今年は山梨学院に延長タイブレークで敗れた桐光学園と、健大高崎に1点差惜敗の中央学院に絞られた。準決勝で山梨学院が健大高崎を破ったこともあり、延長タイブレークで惜敗した桐光学園が9回敗退の中央学院を上回り5枠目に選出されるだろう。
東京
東海
これにより決勝に進出した豊川と愛工大名電は当確。愛知2校となったが、今年は3枠目があるから問題ない。3枠目は準決勝で敗れた宇治山田商と藤枝明誠の比較となるが、優勝した豊川に逆転サヨナラ負けした宇治山田商が試合内容で圧倒的有利。
北信越
近畿
近畿大会ベスト4の4校は当確。大阪桐蔭は秋季近畿大会3連覇で5年連続の選抜に乗り込む。2005年夏の甲子園準優勝の古豪・京都外大西は2010年夏以来の復活、予選第1回大会から参加している伝統校耐久は悲願の甲子園出場を確実とした。
補欠1位は履正社、補欠2位は須磨翔風。
中国
出場枠の再編で0.5枠減って2枠になった。四国との比較枠はほとんど中国に行っていたため、中国は実質1枠減らされたと言える。
四国
- 高知
- 阿南光
- (補欠1位)明徳義塾
- (補欠2位)鳴門
中国と同様0.5枠減って2枠になった。しかし中国との比較枠はほとんど中国に行っていたため、四国は増減なしとも言える。
こちらも決勝に進出した2校が順当に選出されるだろう。補欠1位は明徳義塾、補欠2位は鳴門。
九州
今年もベスト4が順当に選出されるだろう。九州大会優勝の熊本国府は悲願の甲子園初出場となる。
21世紀枠
- 別海
- 田辺
- (補欠1位)富山北部
- (補欠2位)鶴丸
一昨年は県大会コールド負けの丹生が選ばれ甲子園でも大敗するなど、21世紀枠候補の枯渇が進行していたこともあって減枠は仕方ないかと思われたが、皮肉にも減枠された今年は豊作になった。
北海道の豪雪地から秋季全道大会ベスト4まで進出した別海と、秋季和歌山大会で強豪智弁和歌山、市和歌山を相次いで破って近畿大会に出場した田辺は例年なら大本命。仙台一、水戸一、鹿児島の鶴丸といった伝統公立進学校が豊作で、さらに元日の能登半島地震により富山北部も有力候補になったと言われる。
しかしやはり別海と田辺が最有力か。田辺は同県の耐久が一般枠で出場することが懸念材料。補欠は富山北部と鶴丸。