2024年選抜高校野球大会出場校予想

今大会は約20年ぶりに出場枠の再編が行われ、東北と東海が1枠ずつ増え、中国と四国が0.5枠ずつ(1枠)、21世紀枠が1枠減った。
明治神宮大会は星稜が優勝し、北信越が初めて神宮枠を獲得した。

 

北海道

  1. 北海
  2. (補欠1位)東海大札幌
  3. (補欠2位)帯広大谷
北海道の出場枠は1枠。優勝した北海の夏春連続出場が確実。ここは逆転選考の余地がない。
補欠1位は決勝で北海に延長タイブレークで惜敗した東海大札幌。補欠2位はベスト4の帯広大谷

 

東北

  1. 青森山田
  2. 八戸学院光星
  3. 学法石川
  4. (補欠1位)一関学院
  5. (補欠2位)金足農
仙台育英夏の甲子園で優勝するなどの近年の活躍が評価されてか、出場枠が1つ増え3枠になった。2008年までは記念大会でも2枠止まりだっただけに快挙だ。
そのため昨年までは記念大会や神宮枠獲得時以外は決勝に進出した2校がすんなり選出と簡単だったが、今年は東北の3枠目の予想が一番難しい。
準決勝で敗れた一関学院学法石川の比較。準決勝の試合内容では0-1の学法石川が0-4の一関学院を上回るが、県大会の順位では一関学院が1位に対し、学法石川は3位。決勝戦では一関学院に勝った青森山田が、学法石川に勝った八戸学院光星を3-0のノーヒットノーランで破った。県順位と対戦相手の成績では一関学院が有利だ。だが各雑誌では甲子園出場から20年以上遠ざかっている学法石川が有利と予想されており、それを信じることにする。
補欠1位は一関学院、補欠2位は秋田1位の金足農。
 

関東

  1. 作新学院
  2. 山梨学院
  3. 健大高崎
  4. 常総学院
  5. 桐光学園
  6. (補欠1位)中央学院
  7. (補欠2位)帝京三
ベスト4に進出した4校は当確。毎年白熱する5枠目は今年は山梨学院に延長タイブレークで敗れた桐光学園と、健大高崎に1点差惜敗の中央学院に絞られた。準決勝で山梨学院が健大高崎を破ったこともあり、延長タイブレークで惜敗した桐光学園が9回敗退の中央学院を上回り5枠目に選出されるだろう。
補欠1位は中央学院、補欠2位は優勝した作新学院に敗れた帝京三
 

東京

  1. 関東一
  2. (補欠1位)創価
  3. (補欠2位)早稲田実
東京大会優勝の関東一が順当に選出。2枠目は桐光学園が神奈川大会優勝、関東大会準々決勝で延長タイブレークの末の惜敗と好成績のため厳しいだろう。
補欠1位は準優勝の創価、補欠2位はベスト4の早稲田実
 

東海

  1. 豊川
  2. 愛工大名電
  3. 宇治山田商
  4. (補欠1位)藤枝明誠
  5. (補欠2位)日大三島
東北と同じく出場枠が1つ増え3枠になった。2年前東海大会準優勝の聖隷クリストファーがまさかの落選をしたことが影響したとも言われている。
これにより決勝に進出した豊川と愛工大名電は当確。愛知2校となったが、今年は3枠目があるから問題ない。3枠目は準決勝で敗れた宇治山田商藤枝明誠の比較となるが、優勝した豊川に逆転サヨナラ負けした宇治山田商が試合内容で圧倒的有利。
補欠1位は藤枝明誠、補欠2位は準々決勝で愛工大名電に善戦した日大三島
 

北信越

  1. 星稜
  2. 敦賀気比
  3. 日本航空石川
  4. (補欠1位)北陸
  5. (補欠2位)帝京長岡
星稜が明治神宮大会で32年ぶりに優勝し、神宮枠を獲得したため3枠になった。北信越が神宮枠を獲得したのは初めてで、これで10地区で神宮枠獲得がないのは過去1度も明治神宮大会優勝がない中国のみとなった。
優勝の星稜、準優勝の敦賀気比はもちろん当確。3枠目は日本航空石川と北陸の比較となるが、延長タイブレークの末惜敗の日本航空石川でほぼ決まりだろう。
補欠1位は北陸、補欠2位は準々決勝で敦賀気比に延長タイブレークと善戦した帝京長岡
 

近畿

  1. 大阪桐蔭
  2. 京都外大西
  3. 耐久
  4. 京都国際
  5. 報徳学園
  6. 近江
  7. (補欠1位)履正社
  8. (補欠2位)須磨翔風
近畿大会ベスト4の4校は当確。大阪桐蔭は秋季近畿大会3連覇で5年連続の選抜に乗り込む。2005年夏の甲子園準優勝の古豪・京都外大西は2010年夏以来の復活、予選第1回大会から参加している伝統校耐久は悲願の甲子園出場を確実とした。
5枠目は優勝した大阪桐蔭に1点差の惜敗の報徳学園が地域性でも抜けておりほぼ確実。6枠目も1点差の惜敗となった近江が地域性でも有力。
補欠1位は履正社、補欠2位は須磨翔風。
 

中国

  1. 広陵
  2. 創志学園
  3. (補欠1位)宇部鴻城
  4. (補欠2位)高川学園
出場枠の再編で0.5枠減って2枠になった。四国との比較枠はほとんど中国に行っていたため、中国は実質1枠減らされたと言える。
そのため優勝した広陵、準優勝の創志学園ですんなりとなりそうだ。補欠1位は昨年までなら3枠目に選ばれていたであろう宇部鴻城、補欠2位は高川学園
 

四国

  1. 高知
  2. 阿南光
  3. (補欠1位)明徳義塾
  4. (補欠2位)鳴門
中国と同様0.5枠減って2枠になった。しかし中国との比較枠はほとんど中国に行っていたため、四国は増減なしとも言える。
こちらも決勝に進出した2校が順当に選出されるだろう。補欠1位は明徳義塾、補欠2位は鳴門。
 

九州

  1. 熊本国府
  2. 明豊
  3. 神村学園
  4. 東海大福岡
  5. (補欠1位)大分舞鶴
  6. (補欠2位)延岡学園
今年もベスト4が順当に選出されるだろう。九州大会優勝の熊本国府は悲願の甲子園初出場となる。
補欠1位は準々決勝で優勝した熊本国府に延長サヨナラ負けの大分舞鶴、補欠2位は延岡学園
 

21世紀枠

  1. 別海
  2. 田辺
  3. (補欠1位)富山北部
  4. (補欠2位)鶴丸
近年の21世紀枠の成績不振が要因か、21世紀枠は1枠減らされ2枠になった。21世紀枠が2枠になったのは2007年以来17年ぶりで、減枠は創設以降史上初。また東西のくくりがなくなった。
一昨年は県大会コールド負けの丹生が選ばれ甲子園でも大敗するなど、21世紀枠候補の枯渇が進行していたこともあって減枠は仕方ないかと思われたが、皮肉にも減枠された今年は豊作になった。
北海道の豪雪地から秋季全道大会ベスト4まで進出した別海と、秋季和歌山大会で強豪智弁和歌山、市和歌山を相次いで破って近畿大会に出場した田辺は例年なら大本命。仙台一、水戸一、鹿児島の鶴丸といった伝統公立進学校が豊作で、さらに元日の能登半島地震により富山北部も有力候補になったと言われる。
しかしやはり別海と田辺が最有力か。田辺は同県の耐久が一般枠で出場することが懸念材料。補欠は富山北部と鶴丸