2022年夏 高校野球地方大会展望

今大会の総評

コロナ前は連続出場が相次ぐなど年々波乱の少ない大会でしたが、今年は波乱が相次ぎました。
なんといっても栃木で10年連続出場の作新学院の連覇がストップ。埼玉は浦和学院が決勝でまさかの敗戦、そして群馬は10年ぶりに2強が陥落しました。
本命的中は22校。対抗は8校、穴は5校。外れの14校のうち、本文にも登場しないノーマークは1校。樹徳です。群馬の中堅校で好投手を擁していたので知名度はありましたが、組み合わせが厳しかったので外しました。まさか県内3強を準々決勝以降ですべて倒して優勝するとは思いませんでした。特に決勝は健大高崎に絶対負けると思ってました。勝負に絶対はないことを知りました。樹徳高校の皆さん、申し訳ございませんでした。

北北海道

◎クラーク国際 ○白樺学園 △旭川

選抜出場のクラーク記念国際が頭一つ抜けている。クラークを追うのは秋春全道大会出場の白樺学園と、秋の全道大会準優勝の旭川か。
旭川大高は池田、山保の二枚看板を擁して投手力が高い。旭川明成は秋春連続で全道大会に出場した。春の全道大会ベスト8の釧路工は強打のチーム。好投手を擁する遠軽、昨年優勝の帯広農、昨年準優勝の滝川西も有力。
他に稚内大谷、北見緑陵、士別翔雲、帯広大谷、帯広工、武修館などが注目される。

南北海道

札幌第一 ○北照 △東海大札幌

南北海道は混戦となった。春季全道大会優勝の札幌第一、準優勝の北照、秋春ベスト4の東海大札幌が中心か。
春ベスト4の苫小牧中央は好投手斎藤が注目される。春ベスト8の知内、甲子園常連駒大苫小牧も好投手を擁する。近年甲子園にあと一歩に迫る札幌日大はドラフト候補の捕手久保田を擁する。
秋ベスト4で21世紀枠候補だった札幌国際情報は秋に見せた強打が健在だ。昨年優勝の名門北海は今年は結果を出してないが夏に巻き返しを狙う。立命館慶洋はドラフト候補の遊撃手を擁する。
他に北星大付、北海道栄、函館工、札幌大谷、札幌静修などが注目される。

青森

青森山田 八戸学院光星 △弘前学院聖愛

木村・堀内の二枚看板を擁して秋春連覇した青森山田が本命。対抗は秋春ともに決勝及び東北大会に進出してないが、ともに青森山田に善戦した名門八戸学院光星だろう。この2強に割って入って3強になりつつあるのが昨年優勝、春準優勝の弘前学院聖愛だ。
秋準優勝の八戸工大一はタレントが揃い打力が高い。秋3位の東奥義塾、好投手を擁する弘前も評価が高い。
他に弘前南、八戸工大二八戸学院野辺地西、木造、三沢、弘前実、青森、大湊などが注目される。

岩手

花巻東 ○盛岡大付 △久慈

花巻東が秋春とも圧倒的な強さで連覇し突出している。2年生の主砲佐々木が注目される。対抗は2強の一角盛岡大付。だが春は準優勝したが花巻東に2-21の大敗した。
盛岡中央は県ナンバー1の投手斎藤を擁する。春ベスト4の久慈、盛岡三、秋準優勝の久慈東は打力がある。甲子園常連の一関学院も侮れない。
他に花巻南、大船渡、黒沢尻工、盛岡四、千厩などが注目される。

秋田

◎秋田商 ○ノースアジア大明桜 能代松陽

王者が秋春連覇した青森・岩手・宮城・福島とは対照的に、秋と春のベスト4と夏・秋・春の決勝カードがすべて入れ替わる混戦。春優勝の秋田商、昨年優勝で春準優勝の明桜、秋優勝の能代松陽がリードしてるが本命不在だ。
投手力が高い本荘、大曲工、大館鳳鳴が追う。大曲農は甲子園未出場ながら秋ベスト8、春ベスト4と着実に力をつけてる。秋準優勝の大館桂桜21世紀枠県推薦辞退のリベンジに燃える。
他に横手、秋田、秋田中央、角館、金足農、秋田南などが注目される。

山形

◎羽黒 ○酒田南 △日大山形

春優勝の羽黒と秋優勝、春準優勝の酒田南が一歩リード。羽黒は本間、五十嵐ら投手力が豊富。酒田南は好投手田村と外野手中、投打に有力選手がいる。昨年優勝の日大山形山形中央投手力が高い。
秋準優勝の鶴岡東は交流試合以来の甲子園出場を狙う。山形学院、新庄東は秋春連続でベスト8に進出した。
他に東海大山形山形城北、創学館、新庄神室産などが注目される。

宮城

仙台育英 ○東北 △古川学園

秋春連覇した仙台育英が本命、秋春準優勝の東北が対抗と2強が突出している。だが昨年も仙台育英は大本命ながら不覚を取っており、中堅校にもチャンスはある。
春3位の古川学園は好投手三浦を擁する。次いで春ベスト4の仙台三、秋ベスト4の利府、聖和学園が追う。1期生が3年生になった日本ウェルネスも注目される。昨年選抜出場の柴田はいきなり初戦で仙台育英と対戦する。
他に昨年優勝の東北学院や、東北学院榴ヶ岡、仙台一、仙台三、仙台南の仙台勢が注目される。

福島

聖光学院 ○光南 △学法石川

秋春連覇し春季東北大会で優勝した聖光学院が圧倒的。昨年夏の甲子園の連続出場が止まったが今年は再び大本命だ。
対抗は昨年聖光学院の連覇を止めた春準優勝の光南。新監督となって初の甲子園を狙う学法石川、好投手を擁する東日本国際大昌平、学法福島が追う。昨年優勝の日大東北もノーシードだが侮れない。秋春ベスト8の福島商は初戦で監督の古巣、一昨年の交流試合出場の磐城と対戦する。
他に選抜出場の只見や、いわき光洋、福島東、ふたば未来学園、福島成蹊などが注目される。

茨城

◎明秀日立 ○土浦日大 △つくば秀英

秋春連覇し秋の関東大会でも優勝した明秀日立が大本命。悲願の夏の甲子園初出場のチャンスだ。
2番手グループは混戦。秋春ベスト4の土浦日大は攻撃力は引けを取らない。好投手を擁するつくば秀英、水戸商霞ヶ浦が追う。
常総学院は今年結果を出してないが投手力次第で上位進出の可能性がある。秋準優勝の藤代は監督が交代し過渡期を迎えている。昨年優勝の鹿島学園や、水城、竜ヶ崎一、石岡一など甲子園出場経験校も侮れない。
他につくば国際、常磐大高、下妻一、日立一などが注目される。

栃木

作新学院 ○佐野日大 △白鴎大足利

11連覇を目指す作新学院が大本命。今年は春を制し例年以上に抜けている。
昨年準優勝、春準優勝の佐野日大が打倒作新の一番手だ。秋優勝の白鴎大足利、同準優勝の文星芸大付は強打を誇る。春季関東大会に出場した青藍泰斗、2年生の好投手擁する国学院栃木も有力だ。
他に宇都宮南、栃木工、小山、宇都宮短大付などが注目される。

群馬

前橋育英 ○健大高崎 △桐生第一

6連覇を目指す前橋育英が本命。準優勝が続いてる健大高崎、昨秋優勝の桐生第一の3強が中心となる。桐生第一は県ナンバー1投手北村を擁する。
好投手を擁する関東学園大付、投打でプロ注目の内田を擁する春ベスト4の利根商、秋ベスト4の前橋商が3強を追う。21世紀枠関東推薦の太田は秋春連続でベスト8で夏も有力だ。
他に高崎、伊勢崎清明東農大二などが注目される。(ノーマーク:樹徳

埼玉

浦和学院 ○花咲徳栄 △山村学園

県大会秋春連覇し、選抜ではベスト4に進出した浦和学院大本命。対抗は2強の一角花咲徳栄と、悲願の甲子園初出場を目指す春準優勝、春季関東大会ベスト4の山村学園
秋春ベスト4の上尾、春ベスト4の市川越は公立校24年ぶりの甲子園出場を狙う。過去に甲子園準優勝経験のある聖望学園、春はコロナで辞退した昨年準優勝の昌平、好投手を擁する西武台も有力。
他に浦和実、狭山清陵、大宮東、川越東、浦和麗明、春日部共栄などが注目される。

千葉

木更津総合 ○習志野 △専大松戸

選抜に出場した木更津総合が今年も一歩リード。それを追う対抗グループは混戦だ。
春優勝の市立船橋は森本・片野の注目バッテリーを擁する。昨秋準優勝の拓大紅陵はエース小堺の評価が高い。春準優勝の古豪銚子商、走行守に地力がある習志野も有力だ。中央学院は投手層が厚い。昨年優勝の専大松戸は今年結果を出してないが鈴木投手の出来次第で連覇が狙える。東京学館、市原中央、千葉黎明も好投手を擁する。
他に八千代松陰西武台千葉東海大市原望洋東海大浦安、流通経大柏、東京学館船橋などが注目される。

東東京

◎関東一 二松学舎大付 △帝京

関東一、二松学舎大付の10年代の2強に古豪帝京を加えた3校が中心となる。春の優勝校関東一が一歩リード。選抜出場の二松学舎大付は選抜初戦敗退からの巻き返しを狙う。11年ぶりの甲子園出場を狙う帝京は投打に注目選手がいる。
2年生の好投手を擁する修徳、春の都大会ベスト8の日体大荏原東京成徳大などが追う。秋春ともに上位進出してないが好投手中村を擁する明大中野はダークホースだ。
他に小山台、城東、安田学園、堀越、成立学園、郁文館、東海大高輪台などが注目される。

西東京

日大三 ○東海大菅生 △国学院久我山

春季大会でベスト8に進出した日大三東海大菅生国学院久我山の3強が中心。西東京で唯一ベスト4に進出した日大三が一歩リードか。昨年春夏連続出場の東海大菅生は降雨コールド負けのリベンジのために再び甲子園出場を狙う。
3強を追うのは意外にも5年甲子園から遠ざかっている早稲田実と、好投手を擁する八王子
他に狛江、日大鶴ヶ丘、佼成学園、明大中野八王子駒大高創価国士舘早大学院などが注目される。

神奈川

東海大相模 ○桐光学園 △桐蔭学園

東海大相模、横浜、桐光学園桐蔭学園の私学4強が中心で、愛知に似た構図だ。昨年選抜優勝の東海大相模が本命。昨年夏はコロナで県大会辞退、今年の選抜は惜しくも補欠校となったリベンジに燃える。
春優勝の桐光学園は意外にも2012年を最後に甲子園から遠ざかっているが、10年ぶりの甲子園が狙える。同準優勝の桐蔭学園夏の甲子園25年ぶりの出場を狙う。昨年優勝の横浜は4強の中でやや後塵を拝しているが、緒方など昨年の経験者が多く残る。
打線が強い慶應義塾が4強を追う。春ベスト4の藤沢清流は好投手木島が注目される。同じく好投手を擁する鎌倉学園、大師も有力。
他に横浜商、横浜商大、向上、立花学園、日大高、藤沢翔陵横浜隼人などが注目される。

山梨

◎山梨学院 ○東海大甲府 △甲府城西

山梨学院が秋春とも圧倒的な強さで連覇し、突出している。
対抗は昨年選抜出場の東海大甲府。ダークホースは春準優勝の甲府城西。秋春ベスト4の日川は投手層が豊富。秋準優勝の帝京三、昨年優勝の日本航空も有力だ。
他に甲府第一、駿台甲府、富士学苑、甲府などが注目される。

静岡

◎静岡 日大三島 △常葉大菊川

混戦だが、ドラフト候補吉田投手を擁する昨年代表の静岡が一歩リード。秋は3位、春は準優勝と今年も安定している。秋季東海大会優勝で選抜に出場した日大三島が追う。常葉大菊川は今年結果を残してないが安西、鈴木のドラフト候補のバッテリーを擁して潜在能力は高い。
春季東海大会優勝の浜松開誠館は甲子園初出場を狙う。秋季東海大会で準優勝しながらまさかの選抜落選となった聖隷クリストファーは、春は初戦で常葉大菊川にまさかのコールド負け。夏は浜松開誠館など強豪が揃う厳しい組み合わせとなったがどん底から這い上がれるか。
御殿場西はバッテリーが充実、浜松工は外野手近藤が注目される。秋ベスト8の静岡市は初戦で秋季大会で逆転負けした聖隷と再戦する。科学技術沼津東は静岡と同じブロックに入った。
他に東海大静岡翔洋、静清、浜松西、掛川東掛川西常葉大橘、加藤学園藤枝明誠などが注目される。

愛知

◎享栄 愛工大名電 △東邦

今年も愛知私学4強が中心と予想される。復活を狙う昨秋優勝の享栄は藤本、東松の両左腕を擁し、攻撃力も高い。昨年優勝・春準優勝の愛工大名電は有馬・岩瀬、春優勝の東邦は三浦・宮國とともに二枚看板を揃える。
4強の中では今年やや後塵を拝しているが中京大中京も侮れない。4強を追うのは秋季東海大会ベスト4の至学館、秋春連続ベスト4の星城、春ベスト4の豊川など。
西尾東は好投手パウエルを擁し、3年前の代表校は遊撃手イネア・イツアが注目される。両校は順当なら2回戦で対戦する。
他に中部大春日丘、愛知商、愛知啓成、大府、名城大付、愛産大三河などが注目される。

岐阜

◎中京 ○大垣日大 △岐阜第一

県岐阜商大垣日大、中京の3強と岐阜第一を加えた4校が中心だ。秋優勝の中京は瀬戸・根津のバッテリーを中心にタレント揃い。選抜サプライズ選出の大垣日大は春季大会も準優勝し、春夏連続出場を狙う。
昨年春夏連続出場の県岐阜商も個々の能力が高い。3強に割って入るのが古豪岐阜第一。秋3位、春季大会優勝と今年は好調だ。春ベスト4の帝京大可児、昨年準優勝の市岐阜商、秋春ベスト8の大垣商などが追う。
他に岐阜聖徳学園、関商工岐阜城北、大垣南などが注目される。

三重

◎三重 ○津商 △津田学園

昨年・秋優勝の三重と、春優勝の津商の2校が有力。三重は昨年の甲子園経験者もいる選手層が売り。昨年準優勝、秋3位、春準優勝の津田学園が追う。三重と津田学園は勝ち上がると準々決勝で対戦する。
4年前の代表校白山はさらに力をつけ今年は春ベスト4。長らく甲子園から遠ざかっている海星も久しぶりの甲子園が狙える実力がある。
他に菰野宇治山田商、いなべ総合、皇学館、神村学園伊賀、相可、松阪商などが注目される。

新潟

日本文理 ○新潟明訓 △中越

秋春ともに甲子園未出場校が県大会を制し、新鋭が入り交じる混戦となった新潟。秋春とも準優勝に終わったが、名門日本文理が一歩リードしている。
2番手グループは混戦。00年代は日本文理とともに2強を形成してきた新潟明訓が10年ぶりの甲子園を狙える。近年日本文理と2強を形成する中越投手力が高い春優勝の東京学館新潟日本文理の対抗だ。
秋優勝の北越、好投手茨木を擁する帝京長岡は初の甲子園出場を目指す。他に新潟工、村上桜ヶ丘、上越、新潟産大付、高田北城、関根学園などが注目される。

富山

高岡商 ○富山第一 △富山商

5連覇を目指す高岡商がこの春の県大会で優勝し一歩リード。対抗は秋優勝、春準優勝の富山第一
名門富山商と、近年好成績の高岡第一が追う。秋春ベスト4の氷見は野手にタレントが揃う。未来富山は強肩捕手の山岡を擁する。
他に石動、福岡、富山東、富山北部などが注目される。

長野

◎上田西 ○松商学園 佐久長聖

春はベスト4のうち3校、ベスト8のうち5校が公立校と公立の躍進が目立った長野は本命不在の大混戦。ともに2枚看板を擁する春優勝の上田西、秋優勝の松商学園が一歩リードか。
佐久長聖は今年は結果を出してないものの偶数年の夏に強い。今年は組み合わせにも恵まれ甲子園が十分狙える。春準優勝の篠ノ井は浦野が投打で注目される。秋準優勝の東京都市大塩尻、松本国際も好投手を擁する。春ベスト4の岡谷南は打力が高い。
昨年準優勝の長野日大は初戦で松商学園といきなり去年の決勝カードが実現する。秋3位の東海大諏訪も有力。
に小諸商、伊那北松本深志、日本ウェルネス、上田染谷丘、飯田OIDE長姫などが注目される。

石川

◎星稜 ○日本航空石川 △金沢

秋優勝・選抜ベスト8の星稜と、春優勝の日本航空石川の2強が中心。だが2番手グループも強い。
昨年優勝、秋季北信越大会ベスト4の小松大谷は甲子園を経験して殻を破った。11年甲子園から遠ざかっているが金沢は秋ベスト4、春準優勝と今年は安定している。7年ぶりの出場を狙う遊学館も戦力が高い。悲願の初出場を目指す鳳学園、公立の小松も有力だ。
他に小松工、小松商、金沢ニ水などが注目される。門前はアドバイザーに就任した旧星稜の山下智茂が注目される。

福井

福井工大福井 敦賀気比 △啓新

秋季北信越大会に出場した3校が有力。県大会は秋春連続で福井工大福井と啓新のカードとなったが、北信越大会を制して選抜に出場したのは敦賀気比だった。
強豪のほとんどが上の山に集中した中、組み合わせに恵まれた福井工大福井が本命か。選抜出場の敦賀気比は春はコロナで県大会を辞退しノーシードとなったこともあり厳しいブロックになった。啓新は春優勝。投手力が高く夏の甲子園初出場が狙える。
21世紀枠で選抜出場の丹生と古豪福井商敦賀気比と同じブロックに入った。好投手を擁する北陸、秋春と工大福井に善戦した美方も有力。
他に敦賀工、敦賀、若狭などが注目される。

滋賀

◎近江 ○立命館守山 △滋賀学園

選抜準優勝の近江が大本命。中止を挟んで4大会連続出場を狙う。
2番手グループは混戦。タレントが揃う春準優勝の立命館守山、秋季近畿大会出場の滋賀学園八幡商、野村・野川の二枚看板を擁する綾羽などが近江を追う。21世紀枠近畿推薦の伊吹は春もベスト8に進出。滋賀学園と伊吹は初戦で対戦する。
他に彦根総合、近江兄弟社比叡山、水口、滋賀短大付などが注目される。

京都

◎京都国際 ○龍谷大平安 △西城陽

昨秋優勝の京都国際が本命。春はベスト8に終わったが、選抜をコロナで辞退したリベンジに燃える。
名門龍谷大平安、春季大会で京都国際を破り優勝した西城陽、好投手を擁する春準優勝の東山、秋春ベスト4の福知山成美などが京都国際を追う。京都外大西は野手西村が注目される。塔南、京産大付も好投手を擁する。
他に京都翔英立命館立命館宇治、乙訓、京都共栄、鳥羽などが注目される。

大阪

大阪桐蔭 ○履正社 △金光大阪

王者大阪桐蔭が圧倒的本命。大阪桐蔭を追うのは2強の一角履正社。今年は岡田監督が異動し過渡期を迎えている。
その2強に割って入ろうとしてるのが選抜ベスト8の金光大阪だ。その金光大阪に春季大会でコールド勝ちした大商大堺、春ベスト4の東海大大阪仰星、上宮も有力。大阪電通大は好投手的場を擁して春は大阪桐蔭に善戦した。昨年準優勝の興国大体大浪商関大一といった古豪にも注目。
他に東大阪大柏原初芝立命館、星翔、桜宮、大産大付上宮太子などが注目される。

兵庫

報徳学園 ○東洋大姫路 △社

春季大会優勝の報徳学園と同準優勝、選抜出場の東洋大姫路が一歩リード。報徳学園は春季近畿大会ではベスト4に進出した。
秋優勝・春3位のは芝本投手の評価が高い。神戸国際大付は今年結果を残してないものの昨年春夏連続甲子園の経験者楠本投手が健在。春ベスト4の滝川ニは2年生の坂井が投打で評価が高い。須磨翔風は好投手槙野を擁し春ベスト8。
秋3位の神戸学院大付、秋4位の明石商、昨年準優勝の関西学院なども上位を狙う。市川、神戸弘陵神港学園と甲子園出場経験のある強豪も有力だ。昨年選抜出場の東播磨は監督の古巣加古川と2回戦で対戦する。
他に加古川西、三田松聖、須磨友が丘、松陽、尼崎北、育英などが注目される。

奈良

◎天理 ○智弁学園 △奈良大付

天理、智弁学園の伝統の奈良2強に、奈良大付を加えた3校が中心となる。選抜出場の天理が一歩リード。昨年夏の甲子園準優勝の智弁学園は秋は天理を破って優勝。春は3回戦敗退に終わったが巻き返しを狙う。春季大会決勝で天理を破って優勝したのは奈良大付。4年ぶりの甲子園出場で3強時代到来なるか。
昨年は天理に逆転サヨナラ勝ちして決勝進出し、秋も準優勝した高田商、春ベスト4の畝傍、御所実などが3強を追う。21世紀枠県推薦の経験のある畝傍は悲願の甲子園初出場を目指す。
他に桜井、郡山、奈良、奈良北、橿原、生駒などが注目される。

和歌山

智弁和歌山 ○市和歌山 △和歌山東

選抜は市和歌山と和歌山東が出場したが、春季大会では昨年夏の甲子園優勝の智弁和歌山が優勝し、今年も本命に躍り出た。智弁和歌山は春季近畿大会でも王者大阪桐蔭を破って優勝した。
選抜ベスト8の市和歌山は米田の出来次第で6年ぶりの夏の甲子園出場が見えてくる。和歌山東は初の夏の甲子園出場を目指す。 春準優勝の和歌山商智弁和歌山に0-1と善戦した近大新宮も有力。秋に智弁和歌山に善戦した初芝橋本投手力が高い。
他に箕島、日高、耐久、桐蔭などが注目される。

岡山

創志学園 ○倉敷工 △岡山理大付

春季中国大会優勝の創志学園が一歩リードするが、混戦模様。長澤監督は今夏で勇退しラストイヤーを迎える。僅差の対抗は選抜出場の倉敷工、春準優勝で田本投手を擁する岡山理大付
昨年優勝の倉敷商は春はコロナで辞退。巻き返しを狙う。新チーム結成当初は評価の高かった秋準優勝の岡山学芸館も有力。
他におかやま山陽、岡山東商玉野光南、関西、明誠学院、美作、玉野商工などが注目される。

広島

広陵 ○広島商 △広島新庄

選抜に出場した広陵が大本命。打線は史上最強との呼び声も高い。広陵とともに選抜に出場した広島商が対抗。秋の県大会では広陵に勝っているのが強み。
昨年優勝の常連広島新庄は今年は2回戦で広陵と対戦する。古豪崇徳、2度の選抜出場がある市呉が3強を追う。尾道、三原は好投手を擁する。
他に尾道商、呉港、盈進、広島工大高、瀬戸内、広、大竹などが注目される。

鳥取

鳥取城北 ○米子松蔭 鳥取

春優勝した10年代の盟主鳥取城北がリード。だが他校にも十分チャンスはある。
春準優勝の米子松陰、秋優勝の鳥取、昨年優勝の米子東などが追う。21世紀枠中国推薦の倉吉総合産はエース伊藤を中心に悲願の甲子園初出場を目指す。同じく好投手を擁する米子北夏の甲子園初出場を目指す。
他に米子西、鳥取東、八頭、鳥取中央育英、境、倉吉農などが注目される。

島根

立正大淞南 ○石見智翠館 △益田東

秋春県大会優勝した立正大淞南と、昨年甲子園ベスト8と躍進した石見智翠館の2強。立正大淞南は秋春連覇したがそこまで突出していない。昨年夏の甲子園ベスト8の石見智翠館は春季大会準優勝と今年も実力がある。
秋春3位の益田東、甲子園常連の開星が追う。秋準優勝の出雲西は元阪急の野中監督就任後最大の勝負年。古豪大社21世紀枠推薦経験のある矢上投手力が高い。
他に大東、浜田、飯南、安来、三刀屋などが注目される。

山口

◎下関国際 ○宇部工 △高川学園

本命は秋優勝の下関国際。昨年選抜に2年生主体で出場したメンバーが集大成を迎える。対抗は春優勝の宇部と、昨年優勝の高川学園
春ベスト4の西京は打力が高い。宇部鴻城は夏は5大会連続決勝進出中、今年は下関国際と同じブロックに入った。
他に宇部商、岩国商、光、桜ヶ丘、豊浦、長門防府下関商、徳山商工などが注目される。

香川

◎英明 高松商 △尽誠学園

英明が秋春連覇しているが、そこまで突出していない。英明とともに優勝候補なのは昨年優勝・春準優勝の高松商と、秋準優勝の尽誠学園高松商は春は決勝で英明に大敗したがエースが欠場しており参考にならないだろう。高松商尽誠学園は同じブロックに入った。このブロックには大手前高松、坂出商など強豪揃いの激戦ブロックとなった。
春ベスト4の丸亀、丸亀城西、投打でタレントが揃う大手前高松、川辺・新倉の二枚看板を擁する志度も有力。
他に国学院香川西、坂出商、多度津、寒川、高松一などが注目される。

愛媛

松山商 ○新田 △松山学院

春優勝の松山商が21年ぶりの復活のチャンス。旧今治西の大野監督就任3年目で古豪復活なるか。昨夏・秋優勝の新田、秋準優勝の西条、春準優勝の松山聖陵も優勝候補で上位陣は混戦。
秋春ベスト4の松山学院は近年力をつけてきた。4年前甲子園ベスト4の済美、秋春ベスト8で好投手を擁する小松も有力。
他に宇和島東今治工、帝京五今治西、聖カタリナなどが注目される。

徳島

◎鳴門 ○徳島商 △阿南光

選抜出場の鳴門が大本命。選抜で大阪桐蔭に善戦したドラフト候補の冨田を筆頭に戦力は突出している。今年は3年周期の勝負年でもある。
対抗は春の県大会優勝の徳島商と昨年優勝の阿南光。昨年ベスト4の古豪池田は外野手高野が注目される。県総体で鳴門を破った城東、昨年準優勝の生光学園、5年前の優勝校鳴門渦潮も有力。
他に城南、富岡西、池田辻、徳島市立、小松島などが注目される。

高知

明徳義塾 ○高知 △高知商

3連覇を目指す明徳義塾が大本命。選抜は逃したが、春季四国大会で優勝した。対抗は選抜出場の高知と4年前明徳義塾の連覇を8で止めた高知商
悲願の甲子園初出場を狙う高知中央、岡豊は好投手を擁する。
他に土佐、高知工、中村、追手前、高知東工などが注目される。

福岡

九州国際大付 ○西日本短大付 △東海大福岡

秋季九州大会優勝、選抜ベスト8の九州国際大付が大本命。
二番手グループは混戦である。昨年優勝の西日本短大付は春季大会で優勝し今年も優勝候補。春ベスト4の東海大福岡、春準優勝の小倉工、昨年準優勝の真颯館、秋準優勝の福岡第一福岡大大濠などが追う。筑陽学園は江川監督のラスト采配が注目される。
進学校福岡は今年は秋春連続ベスト8。甲子園初出場を狙う。折尾愛真東筑、沖学園など近年の甲子園出場校も侮れない。
他に自由ヶ丘、福岡工、飯塚、柳川、福岡工大城東、北筑などが注目される。

佐賀

佐賀商 ○東明館 △有田工

秋季大会優勝の佐賀商、昨夏・春優勝の東明館、選抜出場の有田工の3校がリード。東明館は今村・飛松の二枚看板を中心とした投手力が高い。
佐賀市長旗大会優勝の北陵、準優勝の龍谷、春ベスト4の唐津商、佐賀学園、打力の高い佐賀北などが追う。伊万里、神埼清明は好投手を擁する。
他に鹿島、伊万里実、佐賀西、嬉野、敬徳などが注目される。

長崎

◎海星 ○波佐見 △大崎

秋優勝の海星はタレントが揃う。次いで春優勝の波佐見、勝本投手を擁する春準優勝の大崎、選抜出場の長崎日大
優勝候補4校を追うのは秋ベスト4、春ベスト8の創成館。昨年優勝の長崎商も注目だ。諫早は秋春・NHK杯3季連続のベスト4で守備力が堅い。春ベスト4の九州文化学園は元巨人の香田勲男新監督に注目が集まる。
00年代の2強の一角清峰は今年は秋春ベスト16。3回戦でかつての2強長崎日大と対戦する。他に長崎南山、鎮西学院、小浜、長崎西などが注目される。

大分

◎明豊 ○大分舞鶴 △大分商

一昨年秋から県内負けなしの明豊が大本命。だがたまにやらかすこともあるので注意が必要。明豊を追う対抗馬は21世紀枠で選抜出場の大分舞鶴、春季大会3位の大分商だ。
00年代には明治神宮大会優勝経験のある柳ヶ浦は春季大会準優勝で久しぶりに甲子園を狙える位置に来た。3年前の代表校藤蔭は2年生エース松石を中心に投手力が高い。
春4位の国東、古豪日田林工も好投手を擁して投手力が売り。その日田林工は2年前の独自大会優勝校津久見と初戦で対戦し、その勝者は柳ヶ浦と対戦という厳しいブロックとなった。
他に佐伯鶴城、中津東、臼杵、大分などが注目される。

熊本

◎熊本工 九州学院 △東海大熊本星翔

10年代の熊本2強、熊本工と九州学院が中心になりそうだ。3大会連続出場を狙う熊本工は秋・春・RKK杯の3大会で決勝進出し今年も打力が高い。春季大会優勝の九州学院は現ヤクルトの主砲・村上宗隆の弟、村上慶太が注目される。兄が出場した2015年夏以来の甲子園出場を狙う。
2強を追うのは豊富な投手陣を誇るRKK杯優勝の東海大熊本星翔。好投手山内を擁する秋季大会優勝の秀岳館は年明け以降不調だが復活を狙う。城北は松井・井口の二枚看板を擁する。秋・春・NHK杯ベスト4進出の熊本学園大付NHK杯準優勝の熊本商も有力だ。
他に専大玉名、文徳、八代、済々黌、熊本西などが注目される。

宮崎

日南学園 ○日章学園 △小林西

全国一と言ってもいいほどの大混戦で昨夏・秋・今春・宮崎高校野球大会の4大会の決勝進出校がすべて入れ替わり、さらに秋と春の優勝校はいずれも甲子園未出場だ。
直近の宮崎大会を制した名門日南学園が一歩リード。日章学園は秋の新チーム以降県内で唯一3大会すべてベスト4進出と安定している。春優勝の宮崎学園、準優勝・春季九州大会ベスト4の小林西は強力打線が売り。
秋優勝の小林秀峰は秋季九州大会初戦でエースが怪我し、コールド負けしたリベンジと甲子園初出場を狙う。ドラフト候補の日髙を擁する富島も評価が高い。コロナで夏の甲子園辞退のリベンジに燃える昨年優勝の宮崎商も好投手を擁する。
21世紀枠で甲子園出場経験のある宮崎高校野球大会準優勝の都城泉ヶ丘を筆頭に、都城都城商都城と今年は都城勢のレベルが高い。他に聖心ウルスラ、宮崎西、延岡学園宮崎日大、日南振徳などが注目される。

鹿児島

神村学園 ○鹿児島城西 △樟南

長く続いた2強、3強時代から一転し今年は激戦となった鹿児島。春季九州大会優勝の神村学園が本命。続いて秋季大会準優勝、NHK杯優勝の鹿児島城西が有力。
昨年優勝の樟南は秋3位、春ベスト4と今年も安定している。選抜出場の大島は春季大会、NHK杯の不振から巻き返しを狙う。春準優勝の国分中央は好投手安藤を擁する。
ノーシードの強豪鹿児島実は初戦で神村学園と対戦。今年は結果が出てないものも侮れない。川内は秋・春・NHK杯ですべてベスト8に進出。春ベスト8のれいめいはドラフト候補の捕手を擁する。川内とれいめいは初戦で対戦する。
他に鹿児島玉龍、鹿児島商、鹿児島情報、出水中央、鹿屋中央、鹿児島などが注目される。

沖縄

沖縄尚学 興南 △沖縄水産

沖縄尚学興南のお馴染みの2強に、古豪沖縄水産を加えた3強の争いが中心になるだろう。昨年王者の沖縄尚学は春季大会は準優勝と今年も安定している。秋季大会優勝の興南は平山を擁して投手力が高い。コロナで春季大会辞退からの巻き返しを狙う。春季大会優勝の沖縄水産は自慢の強力打線が健在だ。
3校を秋準優勝・春3位の前原、春4位の宮古が追う。好投手大城を擁するKBC未来沖縄は春ベスト8。秋4位の北山も好投手を擁する。近年好成績をあげている日本ウェルネスは今年は秋春ベスト8進出。
他に古豪豊見城糸満、中部商、浦添商、具志川商などが注目される。